今では少なくなった「家庭文庫」が近くにあります。
もう老舗の「バンビ文庫」さん。今年で40年だそうです。
僕がこの「バンビ文庫」を知ったのは6年前くらいです。この場所に越してきて20年近くが過ぎた、そんな夕方でした。
2009年の悲しい出来事と2011年の悲しい出来事が僕を後押ししてくれた、そんな日の夕方です。
それまで、自分の住んでる場所をゆっくり見たこともなかった。何十年も付き合ってた仕事場所から身を引き、明日や過去が見えかくれしてた、そんな日の夕方。
「バンビ文庫」は静かにそこにありました。
迷うことなく、そこにあり続けること。何人もの子供たちが自由に出入りするその様は、僕に勇気と希望を与えてくれた。と同時に、回りを見てない自分。自分だけを守るそんな小ささ。
格好つけて、芸術だの平和だの言ってた自分の恥ずかしさ。
所詮、商売で平和にぶら下がってた偽善者。一瞬にいろんな事が見えたのを覚えてる。
そして、こんな僕がその「バンビ文庫40年を感謝する会」に招かれてで歌うことになった。
「僕でいいんでしょうか」の問いかけに主宰の方は「貴方がいいんだよ」と言ってくれた。
そして当日は多くの方々が集まっていました。
僕よりも歳を重ねた方々も多かった。
いつものように、ステージは始まって終わりました。温かい拍手をいただきました。
「僕はね、このてのジャンルはあまり好きではないんだよ、だけど、いいね。ありがとう」とそんな言葉と一緒にワインをいただいた。
ありがたい一日だった。
ますます、ひよっこの身が引き締まる。
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