3月11日。前の日から僕らはいわきにいました。前日は朝から保育園を廻って朗読やら体操やらしてました。もうあの日から6年がたちました。もうと感じるか、まだと感じるか。人それぞれ、事柄によってそれぞれ。
毎年のように訪ねるこの土地。時の流れを感じる場所と完全に止まった場所があります。
黒い袋が積み重なっていく光景は時間を進めると同時に止めていきます。

綺麗に整備された道と新しくできた駅舎。そのすぐ近くに積み重なる袋の山。
「もう帰れますよ!」「故郷を再建しましょう!」こんな言葉は世間に広がる。
その場所を見てない人たちは「帰れるようになって良かった!故郷を取り戻せる」なんて軽くいってしまいそう。
「故郷を捨てるなんて!ひどい!」と言ったりする人もいるかも。

ようくみてよ。帰宅困難場所と解除されたその場所に壁がある訳じゃないよね。
風向きひとつで困難場所と同じです。
黒い袋は山積み。

帰らないとちゃんと言えるようにサポートした方がいのでは。
帰らない人、帰れない人をちゃんとサポートできる事を考えたい。
故郷を捨てるしかない状況におかれてる。
帰ることを諦めた、故郷を捨てた、なんて簡単な言葉では言い表せないはず。

のほほーんと暮らしてたら、表向きの人情味溢れる言葉にごまかされちゃう。

神様とだって駆け引きしてるんだよ。

7回忌のこの日海に紙塔婆を捧げる僧侶と一緒に何もできない自分だけど手を合わせてきました。

紙塔婆には「明大前フォーク集会」と記帳させてもらった。
いつも集まって下さるお客様に背中を押されているから、僕らはこの日、あの場所で考えることができている。
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