居酒屋にて一人で時間を送る。小さなお店だから、わりとお隣の声がよく聞こえてしまう。
不思議なもので、気にしてなければその会話の内容なんてわからないし気にもならないのだが、昨夜は少し状況が違ってしまいました。
すでに賑わっていたお店、僕は一人なのでカウンターでおごそかに。
そこに、少し時間をおいて、二人の若者。カウンターに。
すでにもうお酒が入ってるようす。そんな二人の会話はあまりにも近いので耳に入ってくるのだ。
一人の方が「お前はどうなの?俺はサー、、」とバンドとは。というバンド論を凄い勢いで話始めた。
僕も若い頃こんな場面に遭遇したことがある。
あの頃、一緒に時間を過ごした皆とも今は何故か会うことがない。
熱弁を繰り広げてた彼は今どうしてるのか。
「バンドをやるからには、メジャーデビューして、売れなきゃ意味がないんだよ!」あの頃の熱い思いのままバンドをやってるのだろうか。

僕は一旦休業したけれど、また、音楽活動を再開できた。決して彼が言うような物にはなってないけれど、楽しくバンド活動も出来てる。
とても大切な仲間なのです。
メジャーなんてとんでもないです。

でも、僕はこのメンバーならずっとやっていけると思える。
そしてこんなメジャーでもないバンドのライヴに足を運んでくれるお客様がいる。皆、笑顔になれるんだよ。

同じカウンターに座る 若者二人の会話の結末は、ご想像にお任せします。
静かに聞いてたもう一人の彼が「話す事がないような気がするけどね」と言いながら、話始めました。