本日、渋谷の劇場にボブ・ディランを観に行って来ました。ボブ・ディランに感動したのは当たり前なのですが、それ以上に感動したのが、その劇場のフロント回りスタッフの接客の完璧さ。
まず、凄い数のお客様が凄い行列になることもなく、また迷うことなく、速やかに客席へと誘導されていく。けっして大きな声をあげるわけではなく、丁寧に丁寧に。
客席ないで少し迷っていそうな人がいたら、すぐスタッフが対応。携帯での写真撮影をしている風景も見られない。優しいが、その辺りは厳しい眼差しもあるようだ。
上から目線で客を見下すスタッフはそこにはいない。
休憩中、喫煙者への配慮もされている。
横浜にある劇場で「喫煙所はどこですか」と尋ねたら、「敷地内は全て禁煙です。おむかえのコンビニエンスに灰皿あります。」こんな対応だ!
芸術かなんか知らないけど、こんな姿勢の人に本当に作品を見て欲しいという心はあるのかな?

渋谷のフロントの人は「館内は禁煙ですが、出ていただいて、左の方に喫煙所をもうけております。どうぞごゆっくり。」

そらりゃ、そうか。フロントの対応が悪くて、劇場にクレームきたら、劇場の死活問題だ。

公的資金の劇場は関係ないもんね。リスクないんだから。どこかに、見せてやってるなんて、気持ちがあるんじゃないのかな?
と思ったりするのです。

ボブ・ディランのステージは凄く芸術性も高かった。
半分以上は、商業ベースのくせに芸術という言葉を気取った作品よりも、斬新で奥が深い。

劇場と一緒になって上質の時間を送ることができた。

作品がいくらよくても、フロントや劇場の対応が悪ければ、作品はいい記憶に残らない。

公的資金の劇場はもっと考えた方がいいと思います。

まぁー。あんな対応しかできないのだから、いい作品なんて、作れないか。

だってさ、見せる人を先に選んでる。見る人の事を考えてない。
要するに、見せるべきたいしょうがないままに、作品作ってんだよ。

劇場は教会と似てるんだよ。いろんな人が、いろんな想いを抱いて足を踏入れる。
なかには、貧しい人もいるし、お金持ちの人もいる。でも、この中では、皆神の子さ。
友人の言葉です。