何十年も、あるひとつの事を支え続けてた人がいます。到底僕にはできない事なのです。その人は表現者ではありません。早くにその事を諦めて、サポートする側に回った方です。多くの作家はその人の力を借りてる。
支え続ける事の難しさはその作家たちには届かなかった。支えられてる側が力を合わせて今度は支える側に回っても良さそうなものなのに。
いやいや、そうしようとしたのかもしれないね。でもそれすらできない状況なのかもしれないね。

支えるだけで、そこに何の利益もなく、賛美もない。それでも大好きだから、尊敬するから、支え続ける。どんどん自分自身が追い込まれても、それでも支え続ける。その人の本当の美学は理解される事ないままになってしまうのかな。回りの人達はほとんどが、反対する。とくに最初を知らない奴ら、全くバックボーンを知らない奴ら、名声に便乗しただけの奴ら。

スタートラインに立った時のあの人の思いや願いや理想の事を思えば、その悔しさは僕の想像をはるかに越えていると思うのです。

時代の流を感じる。儲かること以外は削除される時代なのだね。
今、何も出来ない自分にも苛立ちを感じる。ただ、遠くから見守る。必ずや、もう一度立ち上がってくれると思うのだ。