抜けるような空が僕の心をさらう。ベランダのモミの木が今年初めて赤い実をつけた。少し大きめのカフェボールに。少しミルク多めのアップルティー。昨日買い込んだいろんなパンの山。流れてくる「風に吹かれて」。祭壇に差し込む、ブラインドの細い光。足下で眠るジョット。静かに流れる涙。ひとり、僕は、今日の日を「新しい朝」と名付ける。申し訳ないが気分がいい。